アーツ&クラフツ商会
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水府提燈(すいふちょうちん)
古き良き時代の熟練職人による“ものづくり”にフォーカスを当て、“今と和える”ライフスタイルを提案する番組の第40回目は、「水府提燈」(すいふちょうちん)の世界へご案内します。堅牢な提燈として、庶民の生活を灯してきた「水府提燈」。その魅力が、いま新たな分野で脚光を浴びています。
上流階級の人々が使う生活用品がどのように庶民に広がり、現在ではアート作品にまで発展した、その歴史とは。
今回密着したのは茨城県水戸市にある創業150周年の老舗。伝統を守りながら、新たな提燈を開発している、提燈の専門店です。ピンと張った竹ひごを巧みに操り、細部までこだわって輪を形成。それぞれの作業には納得の理由が。型を使って、輪を一本一本均等にしっかりと固定し、強靭かつしなやかな土台が完成。そして重要な工程「和紙貼り」でも繊細な和紙を丁寧に仕上げて行きます。一つ一つが精緻な提燈づくりは圧巻。
お祭りや屋台などで見かける提燈の他にも、現代は様々な種類のある提燈。今回は、その製法からデザインの自由度も高いとされる水府提燈で、夏の風物詩を連想する独創的でおしゃれなニュークラフツを番組で考案。24時間夏の風を心地よく演出してくれる逸品です。