ありがとう
放送内容
「アニマル浜口 ~夫の少年時代を探す旅~」
昭和の時代に名レスラーとして名をはせたアニマル浜口。絶対に勝利を諦めないファイトスタイルからついたあだ名は「闘将」。あのジャイアント馬場も一目置く選手だった。引退後は指導者として活躍し、娘・京子をオリンピックで二度のレスリング銅メダルに輝かせた。娘を熱烈に応援し、試合後に肩車するアニマル浜口の姿はお茶の間でもおなじみだ。
今回、アニマル浜口が「ありがとう」を伝えたいのはスポーツ一家の浜口家を支え続けてきた初枝さん。レスラー時代に夫が頸椎損傷の大けがをした際には半年に及ぶリハビリにつき合い、リングへの復帰を後押ししてくれた。その後、夫婦二人三脚でオリンピック選手となる娘を育て上げた。浜口の故郷、島根県浜田で初枝さんと共に浜口の幼少期を辿る。結婚して39年だが初枝さんが浜田を訪れるのは初めてのこと。浜口の父親は事業に失敗し、少年時代、学校にお弁当を持って行けないほど貧しかった。酒浸りになった父親から逃げるようにして浜口は母と妹の3人で浜田から大阪へ。はた目にはどうしようもない父親だったが、浜口は父を恨んでいないという。心残りなことは父に肩車をしてもらった記憶がないこと。美しい浜田の夕日を妻と眺めながら甦る幼き日の記憶。今、何よりも家族を大切にする浜口のルーツは浜田での少年時代にあった。アテネオリンピック、電光掲示板のミスもあり無念の敗退をした京子さん。浜口は観客席から審判団に猛抗議をして物議を呼んだ。その時、3位決定戦に向かう娘に母・初枝さんがかけた言葉がある。その言葉に今も浜口は感謝しているという。
「仲の良い家族」の代名詞、浜口家の感動秘話をアニマル浜口が初枝さんへの感謝と共につづる。