百年名家~築100年の家を訪ねる旅~

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西園寺公望・京都「清風荘」 ~和の三大巨匠が奏でる美の競演~

今回の「百年名家」は京都の「清風荘」を訪ねます。
清風荘は1913年、明治の宰相西園寺公望の別荘として建てられた巨大な庭園邸宅で、平成24年に国の重要文化財に指定されています。この庭園は、現在京都大学の施設として活用されているため一般には非公開でしたが、この番組のために初めて内部の撮影が許されました。
清風荘を手がけたのは近代日本を代表する三人の巨匠達。付書院から眺める庭園が印象的な茶室「保眞斎」は、数寄屋大工の名匠として知られる上坂浅次郎の作品です。網代の天井や落ち天井など独特の空間を造り出しています。庭園を手がけたのは近代日本庭園の先駆者とされる庭師、七代目小川治兵衞。自然の景観と水の流れを調和させた庭造りは清風荘でも見て取れます。主屋と離れを担当したのは住友活機園を手がけた二代目八木甚兵衛。住友家と関係が深く、数多くの住友関連の普請に携わった名工です。
邸内には至る所に高度な意匠が施され、北山杉や屋久杉などの銘木を惜しげもなく配していますが、全体的には別荘らしく落ち着いた雰囲気を醸し出しています。 和の三大巨匠が造りあげた名別荘を特別公開!普段見ることのできない清風荘の全てを紹介します。

取材先情報

京都大学 清風荘

京都府京都市左京区田中関田町2-1
※一般には非公開となっております。

※上記以外の情報については、公開出来ません。