五木寛之の百寺巡礼 スペシャル2016 ~日本の心に出会う旅~

五木寛之の百寺巡礼 スペシャル2016 ~日本の心に出会う旅~

お知らせ

【再放送日時】
2016年10月2日(日)よる9:00~10:54放送

・10月13日(木)スタート!【新番組】「五木寛之の百寺巡礼」

番組概要

古来多くの人々のよりどころとなっている、「寺」。
そこには、“現代の日本人が忘れかけているもの”との出会いがある。
「寺」の長い歴史の中で培われてきた情緒と物語を、作家・五木寛之が独自の推察でひもといていく。

「寺」…そこには、“現代の日本人が忘れかけているもの”との出会いが待っている。 2003年、作家・五木寛之が、全国各地の百の寺院を巡りながら、日本人の原風景・原点とは何かを見つめ直した「百寺巡礼」。今回13年の時を経て、「五木寛之の百寺巡礼スペシャル2016」の放送が決定した。 今だからこそ振り返りたい巡礼の旅。古来多くの人々のよりどころとなっている「寺」には、長い歴史の中で培われてきた情緒が存在する。そんな「寺」が紡いできた物語を、五木寛之が独自の推察でひもといていく。さらに、世の中を静かに見守ってきた「仏像」に焦点を当てるのも、百寺巡礼ならでは。ただ鑑賞するだけでは分からない、「仏像」の新たな側面にも迫っていく。 どれも日常の生活では見ることのできない、日本の原風景。それに触れた時、私たちは何を感じるのだろうか?

放送内容

◆室生寺(むろうじ)・奈良県宇陀市
徹底した女人禁制の高野山に対比して、“女人高野”と呼ばれる。金堂には国宝釈迦(しゃか)如来立像のほか、女性的な面持ちで人気の高い十一面観音像が納められている。日本最小といわれる五重塔も名高い。毎朝、奥の院に参拝する奥本ハナさん(当時90歳)と出会う。

◆梅林寺(ばいりんじ)・福岡県久留米市
臨済宗屈指の禅道場として名が知られる禅刹(ぜんさつ)。厳しい規律のもと、雲水が日々修行に明け暮れた。テレビ撮影は異例で、2005年1月の時点では初の取材となった。

◆三仏寺(さんぶつじ)・鳥取県東伯郡
絶壁に建立された国宝・投入堂。写真家の土門拳が「日本一の建築」と評したほど。道のりは「百寺巡礼」史上かつてない厳しいものとなった。

◆秋篠寺(あきしのでら)・奈良県奈良市秋篠町
光仁天皇の勅願で、奈良時代末期に建立された、皇室縁の寺。南門をくぐるとコケの海が広がる。国内数少ない芸能をつかさどる天女「伎芸天(ぎげいてん)」のかすかに首を傾げる姿が絶賛されている。

◆道成寺(どうじょうじ)・和歌山県日高郡
多くの人に愛され続ける悲恋の物語、安珍清姫伝説(あんちんきよひめでんせつ)の舞台となった寺。その伝説を後世に伝えるため、絵巻を使った絵説き説法が行なわれている。三重塔前の石碑とむろの木は「安珍塚」と呼ばれ、焼き殺された安珍と鐘が埋められているという。

◆當麻寺(たいまでら)・奈良県北葛城市
二上山の裾野に立つ當麻寺には、五木寛之が“大和のモナリザ”と称するほどの美しさを帯びた、中将姫(ちゅうじょうひめ)の像が安置されている。本尊の「當麻曼荼羅(まんだら)」は中将姫が一夜にして織り上げたという。千年以上続く「練り供養」は、中将姫が浄土へと導かれるさまを表現しており、今に語り継がれている。

◆飛鳥寺(あすかでら)・奈良県高市郡明日香村
588年に日本で初めて作られた、本格的仏教寺院。魅惑的なほほ笑みを浮かべる「飛鳥大仏」は約千四百年もの間、一度も移動することなく同じ場所に座り続けている。

◆中宮寺(ちゅうぐうじ)・奈良県生駒郡斑鳩町 聖徳太子が母のために建立したとされる日本最古の尼寺。長い歴史の中で、やがて皇室の子女が修行する門跡尼寺となった。アルカイック・スマイル(古典的微笑)をたずさえる国宝「弥勒菩薩半跏像」は、飛鳥白鳳時代の彫刻の中でも最高傑作に数えられる。

◆羅漢寺(らかんじ)・大分県中津市
かつては耶馬渓(やばけい)という危険な渓谷を通って行く必要があった。大化元年(645年)にインドから来た法道仙人が開いたとされる由緒ある古刹(こさつ)で、日本最古の五百羅漢が鎮座する。

◆願成寺(がんせいじ)・福島県いわき市<ハスの名所>
千葉県検見川の遺跡で発見された。二千年年前の種から発芽した古代ハスが有名。

◆石山寺(いしやまでら)・滋賀県大津市<紅葉の名所>
石の上に建つ、紅葉の美しい寺。紫式部が源氏物語を書いた寺と伝わる。

◆長谷寺(はせでら)・奈良県桜井市<桜の名所>
“花の浄土”と呼ばれる。庶民の気持ちを引き付ける桜の寺。