うたの旅人

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初回放送:2011年4月5日「ぞうさん」




♪ぞうさん
 ぞうさん
 おはなが ながいのね
 そうよ
 かあさんも ながいのよ

まど・みちおを知っていますか?

その名は知らなくても、「ぞうさん」「やぎさん ゆうびん」「ふしぎなポケット」などの童謡は聴いたことがあるはず。
誰もが幼い頃一度は聴いたことのある、これらの童謡を作詞したのが、詩人のまど・みちおなのである。

1994年には児童文学のノーベル賞と言われる国際アンデルセン賞・作家賞を日本人として初めて受賞した、今年101歳を数える現役の詩人。
そんな、まど・みちおの詩や童謡が、時代を超えて愛される理由とは?

まど・みちお、そして周辺人物へのインタビュー、さらには、まど・みちおの郷里・山口県は周南市での取材を通して、その人間像を浮き彫りにする。
大戦時に台湾に渡り、家族と離ればなれに暮らすことになった幼少時の まど・みちお。
その体験が、創作にどのような影響を与えたのだろうか。
日本を代表する詩人の知られざる過去が明らかになる。

また、童謡「ぞうさん」が時代を超えて愛されているように、日本人にとってのアイドルとも呼ぶべき愛すべき動物、ゾウにまつわるエピソードをあわせて紹介。
太平洋戦争時、空襲で檻が壊れる事態を考慮して殺処分される運命に陥った上野動物園の3頭のゾウたち。
何の罪もない動物たちを襲った悲しみのエピソード。
そして、井の頭自然文化園のシンボルで、現在日本最高齢のゾウ・はな子の物語。
親子二代に渡って、はな子に付き添った飼育員の思いとは?
ある不慮の事故によって、過酷な境遇に陥ったはな子を、やさしく見守り続けた男たちのドラマがそこにあった。

そんな日本人が愛し続けたゾウと人間の織りなす感動のストーリーを、童謡「ぞうさん」と共にお届けします。