オリエント急行~ノスタルジックでエレガントなヨーロッパの旅
世界で最も有名な豪華列車である「オリエント急行」。それは、華やかなヨーロッパ社交界の歴史の舞台でもあった。

19世紀半ば、ベルギー人の資産家ジョルジュ・ナゲルマケールスが、アメリカで出会った豪華な大陸横断鉄道をヒントにヨーロッパの上流階級を対象とした贅沢な鉄道の旅を提供するビジネスを始める。

彼の興した会社が手がけたオリエント急行は、二つの世界大戦や、高速道路の建設・航空機の発達など時代の流れにより一時衰退するが、アメリカの海運会社社長、ジェームズ・シャーウッドの手によって、現代に蘇った。いくつかのルートの中から、ベネチア→ウィーン→ブダペストのルートをたどる。

寝台車のコンパートメント、食堂車、バー・サロンカー、厨房など、豪華な車内の設備や内装、スタッフの仕事の様子を織り交ぜながら、3つの都市それぞれの歴史や観光スポットを紹介していく。
また、かつてのオリエント急行がたどってきた歴史も紹介する。
オリエント急行 内部
オリエント急行

フランシスコ・デ・ゴヤ号~花の都・パリから情熱の国スペイン・マドリードへの旅
スペインが誇る画家の名前を冠した「フランシスコ・デ・ゴヤ号」は、フランスの首都パリとスペインの首都マドリードを結ぶ、タルゴ社所有の豪華なホテル列車。とは言っても、華麗なオリエント急行とは違い、ドレスコードはなく、旅行者が気軽に利用できる「ヨーロッパのブルートレイン」と言った一面も持つ。国境を越えて走るゴヤ号の最大の特徴は、レール幅の違うフランス・スペイン間の走行を可能にした、軌間を変換するシステムである。国境付近で特殊装置上を通過するだけで、列車の軌間が変更される。

まず、出発地パリの様子を紹介する。エッフェル塔、ノートルダム大聖堂、凱旋門、シャンゼリゼ通り、コンコルド広場、モンマルトルの丘と続く。

パリを出たあとは、豪華な車内の様子も織り交ぜながら、列車が通過する各地を解説していく。フランス、ロワール地方のシュノンソー城、さらに国境を越えてスペインに入り、ブルゴス、城壁に守られたアビラ、エル・エスコリアルの宮殿、と紹介し、最終目的地マドリードへ入る。
マドリードではマヨール広場、プラド美術館、闘牛場、スペイン料理を紹介する。
ゴヤ号
マドリード