特等展望!ヨーロッパ鉄道紀行

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放送内容

チェコ:モルダウ川からエルベ川へ

チェコの国民的作曲家、ベドルジハ・スメタナ。彼の代表作「モルダウ」では、チェコ共和国の発展の礎とも言えるモルダウ川が、その源流から首都プラハへと至り、その後エルベ川と合流して消えていくまでの様子が表現されています。
今回の鉄道旅では、この曲の流れに合わせるように、プラハからモルダウ川、エルベ川に沿って北上し、ドイツ国境の都市ジェチーンへと向かいます。
プラハを発ち、北に30キロほど進むと、ルネサンス様式のネラホゼヴェス城が見えてきます。城内には、ボヘミア地方の有力な貴族・ロブコヴィッツ家が16世紀~18世紀にかけて収集したルーベンスなどの絵画や、モーツァルトやベートーヴェンが書いた楽譜などが保管されています。作曲家・ドヴォルザークもこの土地で生まれました。
さらに進むと、列車はモルダウ川を離れ、エルベ川に合流します。まもなく見えてくるウースチー・ナド・ラベムは、古くから交易の中心地として栄えた都市。街のうえにそびえたつストジェコフ城は、川沿いの貿易経路を監視するために1316年に建てられたものです。この地を過ぎると、複数の国立公園が広がる自然豊かな地域が広がります。「ボヘミアのスイス」と呼ばれる美しい景色を楽しみながら進んでいくと、旅の終着点ジェチーンへと到着。スメタナの音楽に誘われるように進んできた今回の旅も、この地で終わりを迎えます。