辰巳琢郎の家物語 リモデル★きらり
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アンティーク家具の力でぐっと質感を高めた英国風の家

今回訪ねたのは、港区白金。都心にありながら、大学や研究所があり、旧白金御料地(現国立科学博物館附属自然教育園)など東京23区内でも指折りの緑が多い街。江戸時代に大名屋敷があった名残であり、広い区画が残っていたために財界人などの邸宅も見受けられ、閑静な高級住宅地として知られています。
そんな白金にある築13年・61㎡のマンションを極上の空間にリモデルした、Kさんのお宅を訪ねました。
Kさんご一家は、会社員のご主人と奥様、小学生の長男の3人暮らしです。このマンションを購入したのは10年前。その後、ご主人の転勤や海外赴任の為、長く人に貸していました。海外で暮らした家は200㎡ほど。コンパクトなこのマンションを手放す事も考えたそうです。それでも、立地の良さが気に入っていたKさんご夫妻は、リモデルすることを選びました。
海外暮らしの影響もあり、神戸の異人館の雰囲気が大変気に入っていたKさんご夫妻は、住宅雑誌に掲載されていたアンティーク家具で囲まれた家が気に入り、このデザインを手がけた空間デザイナーに相談することに。
既存の間取りはそのままに、以前は殺風景だった室内が、お気に入りのアンティーク家具で英国風の空間に見事に生まれ変わりました。例えば、シフォニア(19世紀にイギリスで婦人の刺繡道具や布地を収納する整理簞笥)をリビングに置き、書類入れとして。
玄関にはマホガニーのワードロープを下駄箱にしたりと、飾るだけではなくアンティーク家具を実用できるのも魅力です。
また、共働きなので奥様の為に洗面室に洗濯物を干せるランドリールームを設けました。
換気口を作って乾きやすく、ハンガーで干すだけ。来客があってもカーテンで隠せるなど 仕事をしている奥様もとってもお気に入りです。
コンパクトながらも狭さを感じさせないリモデル。窓の向こうに広がる、抜群の眺めを活かしつつ、大好きなアンティーク家具に囲まれた夢の生活を手に入れました。

設計担当:コマチ家具
http://www.komachikagu.com/index.html

 
 
 
 

【平面図】

■1階

Before

After

Before After