辰巳琢郎の家物語 リモデル★きらり
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4世代がみんな元気になる家

今回は、大江戸線や副都心線の開通によって交通アクセスが便利になり、高層マンションが立ち並びながらも、大根畑などのどかな風景も残る練馬にあるY邸を訪ねます。

施主のYさんは、奥様ともうすぐ3歳になるお子さんと3人でご実家近くのマンションにお住まいでした。
ご自身がおじいちゃん子だったというYさんは、お子さんをご両親のそばで育てたいと思い、いずれは実家に戻りご両親との同居を考えていました。
しかしYさんのおじい様が建てたという築40年のお宅は冬の寒さが厳しく、また、Yさんのご両親と同居することになる奥様のことも考え、ご実家をリモデルすることに。
Yさんのおばあ様も合わせ、4世代が快適に住むことのできる家へと生まれ変わりました。

古くからこの場所にお住まいのYさん。
親戚も多く、皆が慣れ親しんだ建物の外観はほぼそのまま残しました。
1階は親世帯の住居です。
以前は分かれていたキッチンとリビングをひとつなぎにし、障子をあければ庭の景色を楽しむことのできるリビングダイニングキッチンになりました。
外観と同様大胆なリモデルはせず、以前の面影を随所に残した1階。
階段を上がり2階へ行くと、ガラリと印象が変わり、白を基調としたモダンな空間が広がります。
天井を取り払い、広々とした光あふれるリビングは子世帯のくつろぎのスペース。
2階にはシャワーのみ設置し、親世帯を気にすることなく、時間を問わず入浴できます。

ご自宅のそばに歯科医院を開業したYさんご夫妻。
同居するご両親がお子さんの面倒をみてくれるので、安心して診療にあたれます。
ご両親もおばあ様もかわいい孫がそばにいると、やはり笑顔が多くなるよう。
もうすぐ家族がまた1人増え、ますます賑やかになりそうなY邸。
4世代の絆をつなぐ、素敵なリモデルでした。

アーキテクチャー・ラボ
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