辰巳琢郎の家物語 リモデル★きらり
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気持ちのいい縁側がある家

今回辰巳琢郎が訪ねたのは、広島市内から30分ほどにある住宅地、長楽寺の築38年の一戸建てK邸を訪ねました。
Kさんのご家族は奥様と二男の3人で暮らしています。
それまで関西地方でお勤めをしていたKさんはご自分の定年とお母様が亡くなったのを機会に、両親の思い出深い実家をリモデルして住むことを決心しました。
しかし、築38年の木造住宅は暗く、部屋が細かく分れて使いづらい状況でした。
最初は、建て替えるかリモデルするかを悩んだそうですが、コストがより安くなると判断しリモデルすることにしました。
建築家はご長男の友人、一級建築士の永井さんです。
Kさんが建築家に希望した点は2点、明るい家と庭の緑を眺めたい。
玄関ホールの木製の板壁は全面を白くに塗り直し、吹き抜けからの明かりを取り込む、明るく広いホールに生まれ変わりました。
さらに、庭に面した7.5帖の和室と8帖のリビングをひとつにし、庭の緑を全面で楽しめる気持ちのいい18帖の広いリビングにしました。
庭に面した開口部には大きな縁側を増築し、リビングとの境には高さ150センチの大きな障子を入れました。
床に座る生活が中心のご夫妻に合わせ、障子の高さを低くすることで部屋が広々と感じる効果が生まれました。
またリビングには寒い冬用に、奥様の希望で堀こたつを設けました。
堀こたつに入りながら見る冬景色はまた格別だそうです。
また、かつて掃除製品メーカーにお勤めだったKさんが拘って選んだのが、和紙畳。
見た目は普通の畳と変わりませんが、表面の和紙が樹脂コーティングされているのでダニなどの発生を抑えてとても衛生的だそうです。
定年後、居心地のいい住まいに友人たちを招く機会が多くなりましたと話すKさんご夫婦、その笑顔はとても幸せそうでした。
K邸はリモデルスマイル作品コンテストグリーンリモデル部門最優秀賞を受賞。

akka一級建築士事務所
http://www010.upp.so-net.ne.jp/akka/site/akkawebsite.html