建物遺産~重要文化財を訪ねて~

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<特別編>徳島県勝浦町立中学校

昭和41年(1966)、2つの中学校を統合し勝浦中学校は発足、昭和43年(1968)に新中学校校舎が落成した。以来45年経過した校舎を取り壊し、平成25年(2013)3月既存校舎があったその位置に、ほぼ同じ長さの新校舎が竣工した。学校から勝浦川を望む眺めは統合時と変わっていない。場合によっては親子3代が、また次世代が同じ記憶を継承することを計画に反映した。約120名が学ぶ校舎の外壁は徳島産の焼杉材を使い、室内の壁、天井の内装材にも徳島産杉材を多用した。打放しコンクリートには杉型枠で勝浦川の水の流れを表現、更にその型枠を天井材として再利用した。床も県産の杉板張としている。自然採光、自然換気など自然エネルギーを最大限に利用する工夫も為されている。鉄筋コンクリート地上2階建。設計は大建設計。