玉木宏の秘境ふれあい紀行

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放送内容

第26回 福井県・南越前町 〒919―□□□□

今回は、福井県のほぼ中央に位置する福井県南越前町で "こころのふるさと"を探します。この地は陸路、そして海路の両方の交通の要衝として古くから栄えてきました。
江戸時代、北陸の各藩が参勤交代時に利用した宿場町・今庄宿から旅をはじめます。今も往時の街並みが色濃く残る旧街道を散策。立ち寄った精肉店のお母さんの方言は北陸の言葉と関西弁の双方を感じる独特のもの。元気なお母さんと楽しい会話が弾みました。
そのお母さんの奨めで明治25年創業の老舗のお豆腐屋さんへ。このお店では今庄地区の良質な水を使ったお豆腐で作る"厚揚げ"が自慢。皿を持つ手が重く感じるほどのボリュームの揚げたて厚揚げを堪能しました。
この地の名所・旧跡の情報を聞いて向かったのは旧北陸道の難所として知られていた木の芽峠です。訪れた時は霧が立ちこめる神秘的な雰囲気。この木ノ芽峠では15世紀から前川家が峠の茶屋番兼関所役を代々勤めてきました。現在も20代目となる当主がここで暮らし、峠を守っていました。織田信長をはじめとする戦国武将、道元や芭蕉といった歴史上の人物ともゆかりがあるという木の芽峠で当主の前川さんから貴重なお話を伺うことができました。
陸路だけでなく海路もこの地に富をもたらしました。蝦夷地(北海道)から日本海を経由して大阪まで物資を運んだ"北前船"の重要な寄港地でもあったのです。この"北前船"の大船主・右近家の屋敷が今も残されています。現在は資料館となっていてかつての日本の流通を支えた"北前船"の歴史を知る事ができます。明治時代に入っても海運業で財をなした右近家。裏山には別宅として建てられた洋館があります。このバルコニーからの眺めは日本海を一望するまさに絶景。歴史の移り変わりと人々の営みを感じた今回の旅…玉木宏が見つけた"こころの秘境"とは?お楽しみに!