インタビュードキュメント 勝負の瞬間(とき) アスリート×二宮清純 スポーツ界には、現代日本を代表する人間像がある。アスリートには、新しい発想と戦略を感じる・・・。

第24回 工藤公康(プロ野球・投手)

プロ野球生活29年を経て、47歳の左腕がなおも現役にこだわり続ける理由とは。昨シーズン終了後、西武を解雇となり、現在は所属球団を探す浪人の身。通算224勝を挙げ、MVPをはじめ、数々のタイトルを手にした。日本一にも11度輝いた。そんな日本球界屈指の左腕が、球春の近づくいま、これからの戦いに向けて何を考えているのか、その本音に迫る。


見どころ

工藤の父は星一徹!?
厳格で、怒るとちゃぶ台をひっくり返したという、星一徹そのものだった父の記憶。そして、今の自分を支えてくれる、妻と5人の子供への思い。若い頃は、やんちゃもしたという工藤にとって、家族の存在は、大きな支えになっているという。勝負師・工藤と家庭人・工藤、その両方の顔が明らかに。

今、語られるパ・リーグ面白列伝
山崎裕之、門田博光、東尾修、大田卓司・・・。高卒ルーキーとしてプロ入りした工藤の周りは、個性的で強面の先輩が揃っていた。当時の西武、そしてパ・リーグ野球の面白エピソードが数々登場。郭泰源や渡辺久信など、影響を受けたチームメイト、そして城島健司(阪神)、山口鉄也(巨人)、菊池雄星(西武)ら、後輩たちとのエピソードも。29年間のプロ野球人生は、そのまま現代プロ野球の歴史でもある。

40歳からの投球論
40歳まで野球が楽しくなかったと語る工藤。先輩のコーヒーづくりに明け暮れたルーキー時代、活躍を見せ同時に遊びも覚えた20代・・・、その後も、生活のためと思って続けていたプロ野球。40歳を過ぎて野球が楽しくなったのはなぜか?47歳でも140キロ台のストレートを投げられる秘訣や、円熟の投球理論、身体のコントロール術にまで話は及んでいく。

見どころ
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