インタビュードキュメント 勝負の瞬間(とき) アスリート×二宮清純 スポーツ界には、現代日本を代表する人間像がある。アスリートには、新しい発想と戦略を感じる・・・。

4度目の挑戦で悲願達成!祖父に捧げる金メダル ノルディックスキー選手・新田佳浩

今年2月、浅田真央とキム・ヨナの激闘などで日本中を大いに沸かせたバンクーバー冬季五輪。残念ながら、日本勢の金メダル獲得は成らなかった。しかしその直後に同地で開催されたパラリンピックで、2個の金メダルを獲得した日本人アスリートがいる。
新田佳浩、30歳。3歳の時、事故で左前腕を失いながらスキー競技に取り組み、クラシカル10㎞とスプリント1㎞の2種目で金メダリストとなった。
「勝負の瞬間(とき)」第15回は、この新田佳浩に二宮清純がロングインタビューを敢行。
彼はいかにしてハンディを乗り越え、世界のトップへと駆け上がったのか? そこには、幾多の運命的な出逢いと交流、そして想像を絶するスキー技術と情報戦があった!

見どころ

金メダリストへの軌跡
3歳の時、新田佳浩は祖父の運転するコンバインに左腕を巻き込まれ、肘から先を失った。そのことで深い責任を感じ続けてきた祖父に、自分の手で金メダルをかけてあげたい・ ・ ・ 、それが彼の願いだった。少年時代を支えた家族の存在とスキー競技、そして彼をアスリートとして覚醒させた指導者との運命的な出逢い、4年前のトリノ大会での挫折・ ・ ・ 。金メダリスト誕生の軌跡を語る。

スキー競技の裏に隠された闘いとは!?
ライバルには決してスキー板の裏側は見せない!スキー板に塗るワックス、板に刻みつけるミゾ・ ・ ・ 、そこには世界最高水準の技術の結晶があるという。板の裏に生じた一つの傷が勝負を分けると言われるスキー競技の苛烈なまでの情報戦と高度な技術に迫る。

障害者スポーツの現状を変えたい!
世間ではほとんど知られていないことであるが、現在でも障害者スポーツは厚労省の所管事項(一般スポーツは文科省)で、リハビリの一環としか認識されていない。パラリンピックに出場した選手でさえ、4年後も競技生活を継続できているか分からないという厳しい現状がある。障害者スポーツ、ひいては日本のスポーツ発展のためにできることとは何か?新田は日々真剣に考えている。

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