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2009年10月3日放送  「鉄道をデザインする(2)」



STYLEBOOK第171回目のテーマは「鉄道をデザインする(2)」。

乗る。移動する。風景を楽しむ。写真を撮る。
鉄道の楽しみは様々だが、
そのひとつにデザインという楽しみがある。

しかし、それは車両ボディーの外装、内装のことだけではない。
駅やホーム、コンコース、さらにはサービス、観光といったものまで
デザインが施されている。

栃木・新藤原から福島・会津高原を結ぶ野岩鉄道。
この鉄道の特徴は乗客の9割以上が観光目的で利用しているという事だ。

第三セクター運営であるため、すべての駅が観光名所に近いからである。
川治温泉、湯西川温泉、塩原温泉、尾瀬、etc…

観光を前面に押し出す事で魅力を伝える。
これも鉄道デザインである。

大井川鐵道本線。
東海道本線金谷駅から大井川の上流、千頭駅までを結ぶ大井川鐵道は
鉄道ファンのみならず、多くの人々が全国から訪れる路線として知られる。

理由はここを走る車両がノスタルジーそのものだから。

昭和30~40年代に活躍した近畿日本鉄道や南海電気鉄道が
オリジナルの塗装そのままに運行されている。
そして蒸気機関車。

これらの列車に乗りたいがために、この地を訪れる。
こういった事も立派な鉄道デザインのひとつである。