STYLEBOOK第171回目のテーマは「鉄道をデザインする(2)」。
乗る。移動する。風景を楽しむ。写真を撮る。
鉄道の楽しみは様々だが、
そのひとつにデザインという楽しみがある。
しかし、それは車両ボディーの外装、内装のことだけではない。
駅やホーム、コンコース、さらにはサービス、観光といったものまで
デザインが施されている。
栃木・新藤原から福島・会津高原を結ぶ野岩鉄道。
この鉄道の特徴は乗客の9割以上が観光目的で利用しているという事だ。
第三セクター運営であるため、すべての駅が観光名所に近いからである。
川治温泉、湯西川温泉、塩原温泉、尾瀬、etc…
観光を前面に押し出す事で魅力を伝える。
これも鉄道デザインである。
大井川鐵道本線。
東海道本線金谷駅から大井川の上流、千頭駅までを結ぶ大井川鐵道は
鉄道ファンのみならず、多くの人々が全国から訪れる路線として知られる。
理由はここを走る車両がノスタルジーそのものだから。
昭和30~40年代に活躍した近畿日本鉄道や南海電気鉄道が
オリジナルの塗装そのままに運行されている。
そして蒸気機関車。
これらの列車に乗りたいがために、この地を訪れる。
こういった事も立派な鉄道デザインのひとつである。
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