STYLEBOOK第150回目のテーマは「時計」。
一秒という時の長さは、変わることがない普遍の単位である。
だから多くの時計は、その単位を計るために作られている。
しかしその1秒を計るのではなく、作ると感じさせてくれる時計が存在する。
ねじとゼンマイと歯車の力で1秒を作り出す、機械式時計がそれである。
誕生から百年の時を越えて、今もまだ成長を続けている。
伝統に支えられた技術とセンスによって磨きぬかれた時計は、
いつまでもその輝きを失うことはない。
その時計が刻む一秒を支えているのは、何代にも渡って受け継がれてきた技術者の発想であり、職人達の技である。
だからこそ親から子へ、そして孫へと機械式時計は引き継がれていく。
一秒の持つ意味は、かつて無いほど重くなっている現在、
僕等が求めるべき時計はどんな時間を刻んでくれるものがいいのだろうか。
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