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2008年11月1日放送  「環境都市:フライブルクPART2 」


番組の127回目のテーマは「環境都市:フライブルクPART2」
ドイツ・フライブルク特集・第2弾。
今回はあるドイツ人夫婦の暮らしぶりを通して、
この街が「環境首都」と呼ばれる理由を探る。

この街を愛し、40年以上もここに暮らすロイポルツ夫妻。
元エンジニア夫・ヴォルフガングさん。
そして元大学教授の秘書の妻・ウルズラさん。
この街で働き、子供を育て、定年を迎えた2人には昔からずっと変わらないライフスタイルがある。
それは、かつて世界中の誰もが実践していた、ごく当たり前の暮らしだった。

ドイツ南西部。フランスとスイスの国境に面した緑豊かな街、フライブルク。
人口21万人の地方都市に、今、世界中の注目が集まっている。
それは、ここが「環境首都」と呼ばれているからだ。

いったい、この街の何が特別なのか。
この大聖堂を中心とした600メートル四方、旧市街地と呼ばれるエリアを訪ねてみれば、その答えが見えてくる。
旧市街地には、中世から続く歴史的建造物が数多く残る。しかも、それがただ保存されているのではなく、今もすべてが、当たり前のように利用されている。
また旧市街地は、車の乗り入れも通行も禁止。人々にとって、シュトラーセンバーンと呼ばれる路面電車が移動の足だ。

郊外に住むロイポルツ夫妻は、毎日シュトラーセンバーンに揺られて、旧市街地へと向かう。降りた先で、フライブルクの人々にとっての楽しい日課が待っている。
無理せず、我慢せず、新しさに流されることもなく、
普通の暮らしを、ただ当たり前に続ける。
老夫婦の幸せな時間が、そこにゆっくりと流れていた。