番組の１０８回目のテーマは「レザーニューウェーブ」
革製品の世界では、今、若き職人たちの活躍が目覚しい。
彼らにはベテラン職人のような経験も無ければ、知名度もない。
しかし、触ってみれば判る。使ってみれば、尚更だ。
時代の空気を吸った高いデザイン性と新たな技術に裏打ちされた確かな品質。

「タクヤ・メイド・バイ・ハンド」。
一人の若き職人が作り出したペンケースは、一年半待ちの人気だという。
創業からわずか２年。職人・岡本拓也は独学で革制作を始めた。
ミシンも使わない、全て手作業の文字通りのハンドメイド。
その独特なペンケースは、従来の職人では作ることの出来ないものである。

「ソノミツ」 台東区・谷中にある紳士靴のパターンオーダー専門店。
１０年前に、このブランドを立ち上げた靴職人の園田元。
オーダーによる受注方式の靴作りは、きめ細かな仕事が話題となり注目されている。
園田は靴のインソールに「ソノミツ」というブランド名ではなく、次の文字を書く。
「Shoes making is my life」

本物には、職人の志とプライドが宿る。
その魂が見えてくる。