スポーツクロス

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2013年4月14日(日)放送
スケート界の二刀流エンジェル
長野県小海高校 松島 ジョアンナ瑶子(3年・17歳)






ショートトラックとスピードスケート、2つの競技で活躍する世界でも珍しい二刀流スケーターの松島ジョアンナ瑶子さん。
ボリビア人の父を持つハーフの美少女エンジェル松島さんは、2年前のジュニアオリンピックカップ、ショートトラックで5位入賞。更に去年、競技を始めて僅か2年のスピードスケートでもインターハイ出場を果たした、アイススケート界期待のエンジェルだ。

スピードスケートは、1周400メートルのセパレートコースを走り、タイムを争う競技。かたや、ショートトラックは、1周111.12メートルの短いコースで、数名の選手が順位を競う競技。
自分のベストタイムに向かって滑走する、持久力がポイントのスピードスケートと、駆け引きの中から、抜きにかかるときの瞬発力がポイントのショートトラック。この似て非なる競技を両立させることは難しく、日本で同時に五輪出場した選手はいない。

松島さんが通う小海高校は、インターハイのスピードスケート女子総合で、9連覇を果たしたこともあるアイススケートの名門校。
スピードスケートは学校の部活で、ショートトラックは名門クラブの帝産クラブで練習に励む。帝産クラブとは、1992年アルベールビル五輪以降、ショートトラックが五輪の正式種目になってから、毎回代表選手を五輪に輩出しているクラブだ。
もともと、東京出身の松島さん。アイススケートを始めたのは、小学6年生の時。その後、ショートトラックとスピードスケートに魅了され、2つの競技ができる環境を求め、中学3年の時に、単身、東京から長野県南牧村の中学に編入した。現在は、転校と同時に所属した、帝産クラブの社員寮に1人で暮らしている。僅か15歳で、見知らぬ土地での1人暮らし。環境に慣れず、1人泣くこともあったとか…。
そんな時は、大好きなアイドルの歌を聴いて元気をもらっているという。いま通学時に聴いている曲は、フレンチ・キスの"ロマンスプライバシー"。
寮から学校までは、1時間かけ通学。スピードスケートの練習日には、学校からバスで1時間半かけ練習場へ。1時間半みっちり練習したら、また1時間半かけて学校へ戻り、そこから再び1時間の道のりを経て、家路に着く。移動だけでも、1日なんと5時間。
ショートトラックとスピードスケート、二刀流ならではの苦労だ。

そんな過酷な二刀流生活が実を結んだのが、今年1月の、冬の国体。
ショートトラックの長野県代表として挑んだこの大会で、松島さんは見事2位を勝ちとった。夢にまでみた国体の表彰台だった。

そんな松島ジョアンナ瑶子さんの強さの秘密と、ハードな二刀流生活、そして、美しくてお茶目なその素顔に迫った!!