スポーツクロス

スポーツクロス

  • トップページ
  • バックナンバー

2012年12月2日(日)放送 



防衛大学校"棒倒し"
~将来の国防を担う学生たちの
名誉をかけた熱き戦い 前編~

一本の棒を倒すことに全力をかける男たち。
スクラム組んだ男たちが棒をめがけて押し寄り、崩しにかかる。
そのスクラムを土台とし、棒をめがけて次々と跳びかかる者も。
棒を倒されまいと防御する側は、体を張って死守する。
体と体のぶつかり合い。棒によじ登ってくる者を蹴落とし、引きはがす壮絶な光景も。
毎年、ケガ人が続出。救急車もスタンバイしているほど荒々しい競技イベント。それは防衛大学校の伝統行事"棒倒し"だ。
毎年11月に行われる、防衛大学校の開校記念祭。
そのメインイベントとも言われるのが、4大隊対抗の「棒倒し競技会」。
戦前の海軍兵学校時代から受け継がれている伝統競技だ。
1大隊から150人の精鋭が選抜され、4大隊でトーナメント戦を実施。
制限時間2分以内に、相手方の棒を倒せば勝利となる。棒が3秒間30度傾いた時点で勝敗が決まる。

ただの「棒倒し」とあなどる事なかれ。彼らが行っているのは、体力勝負の競技ではない。
いかに攻撃し、どのように防御していくか、相手方の行動を調べ上げる諜報活動、練り上げられた様々な戦略・・・防衛大生たちが行っている棒倒しは、実戦さながらの戦闘訓練そのものなのだ!
この棒倒し競技で優勝することは、各大隊の名誉。そのために学生たちは一年間、心身共に鍛錬を積んできた。
スポーツクロスでは、去年、一昨年と、2年連続で準優勝に甘んじてきた、第1大隊に完全密着!棒倒しにかける情熱、優勝目指して奮闘する学生たちの熱き想いに迫った!