歴史ミステリー 日本の城見聞録

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国宝松本城 美の極致!2つの顔を持つ城

現存12天守の中でも、特にその美しさが際立っていると言われているのが松本城です。堀の水面に姿を映す、勇壮な真っ黒な天守は見事な左右対称。しかし、ほんの少しだけ見る角度を変えれば、赤い欄干の雅な姿の櫓が姿を現します。

2つの顔を持つ城、それが松本城なのです。
城を築いたのは石川数正。この数正もまた、2つの顔を持つ武将。もともと智謀に長けた徳川家康の懐刀、ところが徳川の秘密を抱えたまま突然、豊臣秀吉陣営に走って寝返ったのです。いっぽうで家康が送り込んだスパイの説も・・
德川?豊臣?石川数正の本当の顔はどちらなのでしょう?

そんな数正の松本城は守り堅固。鉄砲時代に適応するため、鉄砲の射程距離を考慮した幅の広い堀や、天守の狭間など攻め込まれない工夫が随所に見られます。
今回も、実際に松本城に攻め込んでみて、城の全貌を明らかにしていきます。
いっぽう、雅な月見櫓は、徳川が天下統一を果たした時代に作られたもの。
ゆったりと月を愛でる舞台で、城案内人の篠井英介が優雅に一指し舞います。