歴史ミステリー 日本の城見聞録

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高知城・名古屋・城掛川城/華麗なる天守と御殿

高知城の本丸。そこに昔のままの姿で残っているは天守、櫓、門、そして御殿。
貴重な本丸御殿が残っているのは、現存12天守の中でも、ここ高知城だけです。

城と言えば天守と言うイメージがありますが、最も重要だった場所は城主が政務を行い、家族と暮らした御殿です。高知城の御殿もまた、山内一豊がこだわり抜いた建物。クジラ模様の欄間や豪華な板戸に、その思いが残っています。

そんな一豊が高知に移る前に、居城としていたのが掛川城。ここには二の丸御殿が残されています。決して華美ではありませんが、江戸時代に、城主と藩士がこの御殿で、どんな風に執務をしていたかが、よく判る貴重な建物です。

いちどは失われた本丸御殿の復元が続けられているのが名古屋城。天下の名城と謳われた城の御殿は、壮大で絢爛豪華。戦前は国宝指定も受けていました。
総工費150億円、工事期間10年のプロジェクトで、既にその一部が完成していますが、狩野派が総力を挙げて描き上げた襖絵など、当時のままの華麗な御殿の姿が蘇りつつあるのです。城案内人の篠井英介が、その現場を訪れました。