歴史ミステリー 日本の城見聞録

歴史ミステリー 日本の城見聞録

  • トップページ
  • バックナンバー

バックナンバー

"難攻不落 熊本城" 名人 加藤清正の最高傑作

九州の名城、熊本城。正真正銘の難攻不落の城だ。 築城したのは、虎退治伝説で知られる勇猛果敢な武将、加藤清正。この清正は、幾つもの城の建設にかかわり、やがて"築城の名手"と呼ばれるようになった。 その清正、最高傑作の城といわれるのが熊本城といわれている。

城の中心部である本丸に至るためには、清正が仕掛けた防御ラインを越えていかなければならない。侵入した敵を一網打尽にする高い櫓や枡形構造。そして堅牢な石垣。清正流と呼ばれ、敵から恐れられた石垣は、低い位置では緩やかな勾配だが、上に行くほど角度が急になる独特な作りだ。

難攻不落と称される城は幾つかあるが、この熊本城は、実際に難航不落であることを戦で実証した城。それは、明治10年の西南戦争でのこと。 鹿児島から攻め上ってきた西郷隆盛率いる、当時最強と言われた薩摩軍が、熊本城を囲んで総攻撃を加えたものの、結局、落とすことが出来ずに撤退した。時空を超えた名将同士、清正と西郷の戦いは、清正に軍配が上がった。

そんな難攻不落の熊本城に今回、果敢にも挑んだのは、俳優の大谷亮介。 颯爽と甲冑姿で身を固め、槍を手にして、天守を目指したものの・・ 立ちはだかるのは、清正が築いた櫓と石垣。 果たして、大谷亮介、城を攻め落とすことが出来たのか。