ボクらの地球

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放送内容

韓国あまちゃんの島 中山エミリが行く済州島 神秘の海

韓国・済州島は、数々の韓流ドラマ、映画の舞台となった韓国屈指のリゾート地。淡路島より少し大きい島は、日本から直通の飛行機で約2時間という身近さもあり、観光客が後を絶たない。しかし、この島が火山によって作り上げられ、地球創世記の記憶を多く刻む"神秘の島"だということはあまり知られていないのではないだろうか。

今回は、女優・中山エミリがその知られざる秘密に迫る。済州島の名産は"おいしい水"。韓国でミネラルウォーターNO.1の売り上げを誇っている。その水を作り出しているのが、島全体を覆う玄武岩の大地。100万年以上の歴史の中で、いく度もの噴火によって積み重ねられた溶岩が固まってできた玄武岩の上に、長い年月をかけてゴッチャワル(現地の言葉で「岩の森」の意味)と呼ばれる森ができ、溶岩の隙間に張り巡らされる木々の根を通って染み出る水は、絶妙な湿度で玄武岩に蓄えられている。そのため、アルカリ成分のミネラルの濃度が高く、世界でも済州島しか作り上げることのできない"奇跡の水"を生み出す。そして、迷路のように島全体の地底に広がる溶岩洞窟を経て海に直接流れ込み、豊かな生態系を作り出している。

中でも、最もその恩恵を受けているのが海女。太古の昔から、いく度となく海底に流れ込んだ溶岩の凹凸が、流れ込むミネラルを蓄え、アワビ、サザエ、トコブシ、ウニなどのすみかとなり、世界有数の魚礁を生み出している。番組では、地球上で日本と済州島にしか残っていない海女の生活に触れるため、島の中で一番若い36歳の海女に会いに行く。6年前に銀行員の仕事を捨て、代々続いてきた生家のなりわいである海女を受け継ぐ決意をし、島へUターンした彼女は、決して楽ではない仕事に就いた理由を『海から地球の大きな力を感じるから』だと語る。若い海女が語る"地球の力"を目の当たりにするため、中山エミリも豊かな海に潜る。さらに、島周辺を含む東シナ海の豊かな海には、太古から続く地球創生のシステムが関係していることを明らかにしていく。その証しとなるのが、島の断崖にむき出しになった130万年前の地層の中に残された化石。太古の昔はどんな暮らしがあったのか、そこからどのような変遷を経て今の海があるのか。海女と共に時を刻む済州島の豊かな海の未来に思いをはせる。