新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

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広島・世羅 山間の門前町の夏祭り
~父と子共演 300年続く伝統のしろうと舞台 奮闘記~

広島県世羅郡世羅町、広島駅から高速バスで約90分、山間の小さな町に江戸時代より300年続く祭りがあります。祭りの主役は三台の「だんじり」。昼は子供を乗せた「釣り人形」、夜は若衆が即興で演じる「にわか狂言」を従えてお囃子を奏でながら町を練り歩きます。毎年8月19日と20日の二日間開催され県内外から約3万人が押し寄せます。
「にわか狂言」は世相を風刺する現代劇と、国定忠治などの時代劇があります。脚本・上演ともに素人によって行われ芝居の最後には必ずオチがあります。その時、囃す「にわかじゃわいのう」の意味は!?今年の現代劇のテーマは「安倍内閣」「国会議員秘書問題」「北朝鮮問題」などエスプリの効いた秀作ばかり!
カメラは親子三代に渡りこの日には必ず帰郷し演目に没頭する家族に密着!
純朴な笑いの中に江戸文化の薫りを放つ「だんじり仁輪加狂言」の醍醐味を紹介します。

また世羅町は通称「世羅高原」と呼ばれ標高350m~450mの台地を形成しています。
広島市より平均気温が3度~4度低いため四季折々の花景色やこの地特有の梨、ぶどうなど自然の恵みが豊富で、この時期芦田川の上流では鮎漁も盛ん!
旅人は俳優・中本賢さん。愚直に祭りを守る人々を通して門前町・宿場町に残る「美味しい世羅」を旅します。