新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

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世界遺産 白川郷・五箇山から富山まで
~「街道をゆく」が見た秘境と加賀百万石~

作家・司馬遼太郎が週刊朝日で25年間連載を続けたベストセラー「街道をゆく」。
その土地の文化や人々と触れ合うことで、辿ってきた歴史や文化の源流を考察する司馬氏の鋭い洞察力。訪れた場所で見たものを表現する美しい描写が魅力です。
番組ではその足跡を辿りながら、町の歴史、文化、人々の営みを見つめます。

今回は「街道をゆく 郡上・白川街道と越中諸道」の足跡を辿り、白川郷から五箇山、さらに高岡・富山までを旅します。

司馬氏が秘境と呼んだ白川郷、日本の桃源郷・五箇山は、世界遺産の「合掌造り集落」で名高い地です。
かつて雪深い山奥の山村では米を作ることが出来なかったため硝石を作り、加賀藩にとって縁の下の力持ちとして繁栄を支えました。他国に秘密にされていた産業だったため、当時は村に入る橋が架かっておらず、出入りは「籠渡し」のみでした。
世界遺産に登録され人気の観光地となった白川郷・五箇山の隠れた文化、豪雪地帯に暮らす人々の知恵と工夫に出会います。

さらに司馬氏が見た呉羽山からの風景。この小さな山を隔てて「呉東・呉西」に分けられる文化の違いを探して高岡(呉西)と富山(呉東)を歩きます。そこには東西の文化を一つにした食文化、西は京から伝わった伝統の技、そして全国を席巻した薬文化がありました。

旅人は俳優・中本賢。昨年12月ユネスコ無形文化遺産に指定された高岡・御車山祭。
さらに越後・越前の両文化を上手く融合した越中富山の今を旅します。