新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

  • トップページ
  • バックナンバー

広島県庄原 日本百景の紅葉と花のお通り 母衣行列
~ 山間の小さな城下町 400年の伝統 ~

広島県の北東部に位置する庄原市は、中国山地の山々に囲まれた、緑と水に恵まれた町。中でも国定公園・帝釈峡は3億年の時が造り出した自然が魅力です。
神龍湖は、高さ200mを超える石灰岩壁と四季によって表情を変える渓谷美が自慢。遊覧船から眺める燃えるような紅葉は、まさに絶景。中国地方の紅葉の名勝として知られています。また国の天然記念物に指定された雄橋(おんばし)は全長90m、高さが40mもある、世界有数の天然橋。鍾乳洞が、侵食によって今の形に残ったものだと、いわれています。

11月初旬に行われる東城の「お通り」は関ヶ原の戦いの戦勝記念として始められた町の伝統行事。大名や姫、武士に扮した総勢150人もの人たちが町を練り歩きます。行列の中でも、ひと際目を引く集団が「母衣」(ほろ)行列。子供達が武者人形とサザンカの花を飾り付けた母衣と呼ばれる華やかな装飾を背負ったもので、戦国時代に戦場で背後からの矢をよけるために用いられた武具が始まりです。

祭りの花形、重さ15㎏にもなる母衣を背負う女子中学生に密着。華やかな衣装の裏に隠された物語とは?
旅人は俳優・石丸謙二郎。広島の歴史ある山間の町を2泊3日旅します。