新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

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愛媛・松山 五穀豊穣めぐり
~魂ふるわす!道後鉢合わせ~

愛媛・松山の秋の風物詩といえば、「松山道後まつり」。中でも600kgを超える大神輿を激しくぶつけ合う「鉢合わせ」は、その迫力を一目見ようと全国から見物客がやってきます。
10月7日午前5時半、道後にある伊佐爾波神社と湯神社から宮出しされた8町8体の神輿が伊予鉄道後温泉駅前の広場へ集合。この「鉢合わせ」を一目見ようと集まったおよそ7000人の熱気にあたりが包まれます。やがて、かき夫たちの「もてこい、もてこい」の掛け声が飛ぶ中、2体が広場の中央に出て、お互い45度に傾け、それぞれ大神輿の200人のかき夫たちが息を合わせて、ぶつけ合います。
10月5日の早朝に行われる宵宮から7日の鉢合わせまで、松山・道後は祭り一色となるのです。気候に恵まれ、穏やかな人が多いとされる松山の人たち、1年で3日間だけ、熱く燃える松山・道後の表情を描きます。旅人は作家島田雅彦さん。熱き三日間に密着しました。