新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

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津軽 岩木山 鬼の棲む里 ~十万石の城下町と鬼伝説を辿る~

青森県弘前市は、津軽藩の城下町として発展。弘前城は藩政時代からほぼ変わらぬ姿をとどめ、江戸時代から現存する天守としては東日本唯一の城。現在、平成の大工事中で、今しか見られない弘前城を見ることができる。また、弘前はりんご生産量日本一を誇る“りんごの里”。「津軽富士」とも呼ばれる青森県最高峰の山、霊峰・岩木山の麓にはりんご畑が広がっている。
鬼沢地区には昔から伝わる不思議な伝説が残っている。その伝説とは、鬼伝説。地区には鬼と村人が相撲を取ったとされる“鬼の土俵”、鬼が腰かけたとされる樹齢約700年の“鬼の腰掛け柏”や“鬼の足跡”など、鬼伝説ゆかりの地が点在している。赤い顔に2本の角、鋭い牙に怒りに燃えた大きな目を持った“鬼”は、この地区に何をしにきたのか? 農業の神なのか? 海を渡った鉄の民族なのか? 旅を進めて行くと、この町ならではの不思議な鬼像が浮かんできた。
旅人は俳優・中本賢。冬に続き2回目の津軽。りんご畑が広がる豊かなの里を、素朴で温かい人々と触れ合いながら、2泊3日で巡っていく。