新・にほん風景遺産~故郷を見つめなおそう~

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北アルプスの水巡る郷 信州安曇野 ~残したい 静けさ 美しさ~

北アルプスの麓に広がる信州安曇野は日本の原風景といわれ、山々を源流とする日量70万トンを誇る一大湧水地でもあります。真夏でも水温が15度を超えることのない恵みの水が田を潤し、畑を肥やし、人々の暮らしを支えています。 さらに、吹く風に花の香りが微かに混ざり合い、新しい命がそこかしこにあふれだす春と初夏は一番美しいとされています。

しかしそんな安曇野も、江戸時代までは水不足や百姓一揆が起こる貧しい土地でした。 完成から200年を迎える拾ケ堰や、わさび田をはじめとした先人達の血の滲むような努力と想いを感じながら、中本賢が旅します。

旅の疲れは歴史を刻む山奥の秘湯で癒し、日本庭園を楽しみながら蕎麦に舌鼓を打ち、のどかな田園、地元をこよなく愛する人情味あふれる人々に接します。

そして文豪、川端康成や井上靖が「残したい静けさ、美しさ」と絶賛した長峰山から望む北アルプスの絶景とは?今の日本から忘れられつつある郷愁を駆り立てられる風景をご堪能ください。