10月23日(金)・10月25日(日)再放送

未来へ残したい日本の心 伝統的工芸品

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◎伝統的工芸品とは
伝統的工芸品とは、「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」略して「伝産法」という法律に基づいて、経済産業大臣が指定するもの現在、211品目が指定されています。
◎全国伝統的工芸品センター
東京・池袋にある「全国伝統的工芸品センター」には経済産業大臣が指定した「伝統的工芸品」211品目の、ほとんどが展示されています。さらに、よりたくさんの伝統的工芸品を多くの人に知ってもらおうと、2週間ごとに特別展が開催されています。また一般の人を対象にした製作体験教室や講座なども行われています。
◎京都の伝統的工芸品(1)
京都で伝統的工芸品に指定されたものはなんと17品目。その一つが西陣織。しかし、主な商品である帯や着物の需要減少などにより、業者の数も全盛期の3分の1に減少。そこで、現在はネクタイやクッションなど、現代の生活スタイルにあった商品開発に取り組んでいます。
◎京都の伝統的工芸品(2)
11世紀初頭から本格的な仏壇・仏具製作が始まったと言われている京都は、現在でも全国一の生産高を誇ります。しかし京仏壇も、仏間を設ける家庭の減少などにより、需要が減少。そこで、伝統を守るため、職人の技術などは活かしつつ、モダンなデザインの京仏壇の制作が進められています。
◎京都伝統工芸大学校
京都・南丹市にあるこの学校は、経済産業省や京都府、伝統工芸業界などが連携・支援し、15年前に設立。陶芸や蒔絵など10種類のコースがあり、期間は2年から4年。週の半分は、実習授業で、ものづくりの基礎を徹底的に教わります。しかも講師は、京都で活躍している現役の職人たち。このような学校は日本で唯一のものです。
◎伝統的工芸品月間
経済産業省では、11月を「伝統的工芸品月間」と定め、10月から11月にかけて全国各地において伝統的工芸品の普及推進事業を実施しています。今年は、月間の中心催事である「伝統的工芸品月 間国民会議全国大会」が15年ぶりに京都市と南丹市の両市で開催されます。ぜひ足を運んでみてはいかがですか?