11月21日(金)・11月23日(日)再放送

「今、私たちにできることとは…青少年の健全育成」

今回のリンク

◎青少年犯罪の現状
新聞・ニュースなどで数多くの青少年犯罪を目や耳にしますが、過去10年の刑法少年犯は年々減少しています。しかし、少子化に伴い、青少年の人口も減っているので、減少の程度は小さくなっているのです。
◎現在の青少年犯罪の傾向
核家族化や両親の共働きなどで、青少年のコミュニケーション能力が低下しているため、相手との意志通が不要なひったくりなどが増えてきていると言われています。これは、大人社会の変化がもたらしたので、青少年犯罪を減少させるためにはまず、我々大人の生活を正す必要があるといいます。
◎井内清満さんの活動
NPO法人ユース・サポート・センター友懇塾理事長の井内さんは20年前から、子どもたちのために自宅の小屋を24時間開放したり、電話相談にも24時間対応するなど青少年の健全育成の為の活動をしています。
◎駅前での清掃活動
井内さんの友懇塾では毎月2回、千葉駅前での清掃活動を行っています。ボランティアの他にかつて井内さんに相談に乗ってもらった少年や試験監察中の少年たちも参加しています。子どもたちにごみを拾わせることによって、ごみが散乱している街の現状や、大人たちのマナーの悪さを子どもたちが理解する事で意識変化に繋がるといいます。
◎夜回り活動
清掃活動後の夜10時すぎ、井内さんは夜遅くまで街をうろつく青少年に声をかけ、非行の抑制を行っています。子供たちばかりでなく喫煙禁止地区でタバコを吸っている大人も注意することで社会環境の改善を図ります。。青少年に声を掛ける際には、ただ注意をするのではなく、子供たちとしっかりコミュニケーションをとることが大事だといいます。
◎小田原での清掃活動
月に一度、小田原駅前で数人の仲間と清掃活動を行っている大山一誠さん(29歳)。大山さんは、10代の頃3度の逮捕歴があり、18歳の時に少年院に入りました。そこで更生した大山さんは、友懇塾の井内さんと出会い、清掃活動を始めたのです。今後は青少年の悩みを聞くなど青少年の健全育成に貢献していきたいと言います。
◎全国青少年健全育成強調月間
毎年11月は「全国青少年健全育成強調月間」です。11月27日には内閣府主催の「青少年育成全国大会」が東京で行われます。本大会では青少年育成の重要課題である「コミュニケーション力」の問題を取り上げ、青少年育成に関わる全ての大人への情報発信をしていきます。皆さんもぜひご参加下さい。