8月15日(金)放送・8月17日(日)再放送

「自分の街は自分で守る!私たちの街の消防団」


◎今回のお客様は?
総務省消防庁消防団専門官の南部賢二さん。
消防団の重要性や現在抱える問題などについて詳しく解説していただきます。
◎消防署と消防団の違い
消防署員は第一線の活動部隊としての役割を果たし、消火、救急、救助や火災予防活動などを仕事とする公務員。
一方消防団は普段は本業を持ち、緊急時、火災、災害及び人命の救助救出に出動するとともに、火災予防の啓蒙普及活動を行う非常勤公務員。
◎消防団の減少傾向
消防団員数は年々減少傾向になっており、昭和20年代後半にはおよそ200万人だったのが平成19年には89万人と、半分以下になっています。
◎八王子市消防団
八王子市消防団は現在12分団89部に分かれ、団員およそ1500人と全国屈指の規模を誇り、消防署と連携し、地域の安全を守っています。
実際の火災現場を想定した訓練や応急救護、さらには地元で行われる花火大会の警戒活動など幅広い活動を行っています。
◎機能別団員・機能別分団
消防団員の減少傾向を解消するため、能力や事情に応じて特定の活動のみ参加する消防団員・分団。災害時に重機が必要だとみなされる場合のみ参加する「重機隊」や水害や水難事故発生時の救助活動を専門に行う「水上バイク隊」などがあります。
◎丸の内消防団
オフィスビルが立ち並ぶ東京・大手町にも消防団は存在します。
居住者がいない為、団員はみな、大手町に勤務している企業のサラリーマン。
地域のつながりが深まる通常の消防団と同じで、異業種同士の交流が深まるそうです。
◎秩父富士(1)
埼玉県秩父郡にある制御機器メーカー(株)秩父富士では地域のつながりを大切にするため社員が、消防団活動に積極的に参加。
消防団の社員は出動要請があれば勤務中でも作業をやめ、火災現場などに向かいます。
◎秩父富士(2)
こちらの会社では社内に「自衛消防隊」を結成。消防署や消防団とも連携を取り会社をあげて、地域の防災活動に積極的に参加しているのです。
その功績が認められ、今年1月、総務省消防庁から「消防団協力事業所」に認定されました。

◎消防団募集
地域を知るあなただからこそ、できることがあります。自分の町をみんなで守りませんか?消防団の入団資格は、市町村ごとに定められていて、一般的には、18歳以上、その市町村に居住しているかまたは勤務している人なら入団できます。くわしくは最寄りの市役所・町村役場、最寄りの消防署までお問い合わせください。