知られざる物語 京都1200年の旅

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2014年3月4日・3月11日放送 
「京都御所・桂離宮と都の雅(みやび)」

番組内紹介リスト







はるか悠久の時を超え長い歴史を重ねてきた京の都…。
その中心で、ひときわ存在感を放つのが「京都御所」。
人々に愛される「京都御苑(きょうとぎょえん)」の中にあり、平安時代、都がこの地に移されてから、長きに渡り、移転や再建を繰り返しながらも都の中心としての役割を果たしてきました。そこには、平安時代の雅(みやび)な空気を伝える建物が立ち並び、その栄華を物語る貴重な品々が今に伝えられているのです。
正門である「建礼門(けんれいもん)」は、京都三大祭りの一つ「葵祭(あおいまつり)」の行列がスタートする場所としても知られます。

門をくぐれば、現れるのは「紫宸殿(ししんでん)」。その中には、天皇が即位の礼に使われたという「高御座(たかみくら)」が据えられています。
紫宸殿から奥に進んだところにあるのは、儀式などに用いられた「清涼殿」。その名称の意外な由来とは? さらに、幕末の歴史を揺り動かした場所として知られる「小御所(こごしょ)」、室町時代以降の天皇が暮らしたという「御常御殿(おつねごてん)」など、歴史的な建物や、古くから大切に伝えられてきた美しい調度品が 今に残ります。

そんな「御所」とは別に、天皇をはじめとする皇族の別荘が「離宮」と呼ばれる建物。
その中でも良く知られるのが…都の西を流れる桂川(かつらがわ)のほとりに建つ「桂離宮(かつらりきゅう)」。
江戸時代に生まれたこの風雅な建物には、当時の皇族が憧れた平安時代の趣と、訪れる人を今なお楽しませる遊び心が秘められています。
外側を取り囲む「桂垣(かつらがき)」と呼ばれる独特の垣根には、驚きの工夫がありました。
さらに、ふすまや障子、棚や引き手金具などの建具にも目をみはる趣向がほどこされています。
書院や茶屋といった建物が点在するこの桂離宮全体が、あるものをより美しく眺めるための壮麗な舞台となっていたのです。

「京都御所」と「桂離宮」…この二つの場所で感じる都の雅(みやび)とは…。


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