BS朝日開局15周年特別企画 黒柳徹子のコドモノクニ ~夢を描いた芸術家たち~

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放送内容

夢二が絶賛した美人画の天才!
美輪明宏が語る蕗谷虹児(ふきや・こうじ)の世界

大正から昭和にかけて、画家・竹久夢二と並び称された美人画の天才・蕗谷虹児(ふきや・こうじ)。竹久夢二にその才能を見出された蕗谷は、パリに渡り、フランス画壇で9点も入選を果たすなど、「ポスト藤田嗣治」と呼ばれる新進画家として注目を集めた。帰国後は、アンデルセン童話の挿絵や絵本づくりに取り組んだ。そんな蕗谷の人生をたどるのは、蕗谷の熱烈なファンだという美輪明宏さんだ。

蕗谷虹児は明治31年に新潟県阿賀野市で生まれ、新発田市で育つ。文才、画才があった新聞記者の父の影響で物心がついた頃から絵を描いていたという。15歳の時に日本画の大家・尾竹竹坡(おだけ・ちくは)の内弟子となり、絵の基礎を学ぶ。そして大正9年、22歳の蕗谷は美人画の旗手として名声を得ていた竹久夢二と出会う。夢二は蕗谷のスケッチを一目見て、その非凡な才能に驚いたという。夢二の紹介で、蕗谷は雑誌『少女画報』を皮切りに『令女界』『少女倶楽部』などの表紙に美人画を描く機会を得た。こうして美人画の天才、蕗谷虹児が誕生する。一方で蕗谷は絵雑誌『コドモノクニ』にも参加、子どもたちに夢を届ける作品も描いている。

やがて蕗谷は、本格的な画家としての道を歩むべくパリへ…。その才能を発揮するが、戦争を理由に道半ばで帰国、今度は名作童話の挿絵を描くことになる。暗い戦争の時代でも、子どもたちに希望を持ち夢を育んでもらいたい、との思いからだった。戦後もその姿勢は変わらず、20冊以上の絵本を手掛けている。

今回、蕗谷虹児の世界をたどる美輪明宏さんは、雑誌「令女界」の時代からの熱烈なファンでコンサートのポスターに蕗谷の絵を使ったほど。果たして、どんな蕗谷虹児の世界を紹介してくれるのだろうか。お楽しみに!

【出演】美輪明宏