BS朝日開局15周年特別企画 黒柳徹子のコドモノクニ ~夢を描いた芸術家たち~

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放送内容

「シャボン玉」「赤い靴」…
加藤登紀子が巡る童謡詩人・野口雨情の世界

今回は、歌手・加藤登紀子さんが「シャボン玉」「赤い靴」など数多くの童謡を手がけた野口雨情の世界をたどる。

北原白秋、西條八十とともに童謡の三大詩人とうたわれた野口雨情は、絵雑誌『コドモノクニ』の童謡顧問も務めていた。「あの町この町」「兎のダンス」「雨降りお月さん」など、およそ110編の童謡も掲載されている。

加藤さんにとって野口雨情の童謡は、デビュー時代の印象深い出来事を想起させる大切な作品だという。キャバレーでシャンソンを歌っていた時、客から「外国の歌なんかやめてしまえ!」とやじが飛んできた。そこで、加藤さんがアカペラで歌った日本の歌、それが野口雨情の「七つの子」、そして「シャボン玉」であった。歌いながらふと客席を見ると、やじを飛ばした客は静かに涙していた。

なぜ、自然と頭に浮かんだ童謡が野口雨情の作品で、なぜ、その童謡を聞いた客は涙を流していたのか。今回、自身の原点ともいえる出来事を改めて考えるため、雨情の故郷・茨城県を訪ねた。雨情が詩に興味を持ったきっかけや、童謡に反映されているつらい時代の出来事…。そして、雨情が「童謡の普及」に励んでいた事実は、雨情童謡の魅力について再確認するきっかけともなった。

旅人:加藤登紀子