BS朝日開局15周年特別企画 黒柳徹子のコドモノクニ ~夢を描いた芸術家たち~

BS朝日開局15周年特別企画 黒柳徹子のコドモノクニ ~夢を描いた芸術家たち~

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放送内容

風景画の天才・東山魁夷
川端康成との交流秘話

前回に続き、自らも子どもに絵本の読み聞かせをして育ててきた女優・伊藤かずえが日本を代表する画家・東山魁夷の世界を巡る。

東山魁夷が、若い頃に『コドモノクニ』に描いていた数々の童画。後に、風景画家として大成する魁夷の原点には、子どもたちに夢を与えた童画家の一面が隠されている。風景画家として有名になってからも、魁夷は写生の旅を続ける。日々の仕事に追われた時、一切の日常を断ち、妻・すみを連れて出た北欧の旅。彼は、北国の自然の荘厳さや敬虔さ、その中にある「命」の輝きを「東山ブルー」と呼ばれる青色で描いた。

そして、魁夷の人生に大きな影響を与えた人物と出会い。それは、9歳年上の川端康成であった。日本の美を追求する川端康成に影響を受け、魁夷は、京都を取材し連作を発表。川端も、早くに肉親を失うという、魁夷と同じ経験の持ち主だった。ともに心のどこかに寂しさを持った芸術家の2人。川端が亡くなるまで、交流は続く。そして、鑑真和上のために、日本と中国を取材し10年以上かけて描いた奈良・唐招提寺の障壁画。風景に向き合い、命の輝きや美を追求した傑作が誕生した。

旅人:伊藤かずえ