王様の家

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ストーリー

【2013年9月20日(金)放送】 最終話  「最後の生出演」

「そろそろ辞めるのかも……」と言った節子(岡田奈々)の言葉が妙に気になる翔(要潤)。漫才師を辞めた後、キャスターとしてがむしゃらに走り続けてきた陽介(市村正親)にゴールはあるのだろうか。
「ゴールなどない。毎日がスタートラインだ」
それが陽介の仕事の哲学であった。
ある日、『ナイトセブン』のプロデューサー・岸和田(朝倉伸二)が訪ねて来て、牧野(石倉三郎)を出入り禁止にするよう迫る。牧野が番組スタッフに口を挟むことが問題視されていたのだ。
常日頃から牧野は番組スタッフの志気の低さに不満を抱き、視聴率が低下しているのもスタッフのせいだと思っている。
「スタッフを批判するようなヤツはいらない」
「勝手にしろ!」
陽介が牧野に出入り禁止を言い渡し、二人は喧嘩別れする。プロデューサーに言われるがままに長年の盟友を切り捨てたのだ。

そんな時、陽介のもとに一通の告発文が届いていた。財政大臣の愛人から届いたもので、大臣が国家機密を漏洩していたことを証言するものだ。早速番組でインタビューを大々的に報じ、世間をあっと驚かせる大スクープとなった。視聴率も一気に跳ね上がり、まさに起死回生だ。
しかし翌日、告発はねつ造であったと報じられる。告発した女は姿を消し、音信不通。プロデューサーが裏付け取材を怠ったが故の失態だった。
「キング。当分の間、番組を休んでください」
番組を守るために、陽介が犠牲になる。
失意の陽介。このまま終わらせるわけにはいかない。独力ででも真実を明かそうと必死にもがこうとしていた。翔たちはそんな陽介の態度には反対だった。どんな苦境にあっても、ドシンと構えているキングであって欲しい。
「もがきまくって何が悪い。それが俺の生き方だ!」
豪語しながらも、陽介は子供たちの優しさに目を潤ませる。

そんな時、牧野が何事もなかったかのように戻ってきた。喧嘩は年中行事のようなもの。二人の結束は鉄よりも固い。
牧野は、スクープがねつ造ではないことを調べあげてきた。女は間違いなく大臣の愛人であり、告発後、買収されて寝返っていたのだ。こういった調査は牧野の得意とするところ。陽介がリポーターの頃、二人で徹底的に取材に歩いたものだ。
「よし、行こうぜ!」
陽介と牧野は独自取材を敢行すべく、勇ましく出掛けていった。二人の取材によって、陽介は再びキャスターの椅子に返り咲くのだった。
一件落着したナイトセブンにて、突如として陽介が番組降板を宣言した。そして、家族の存在について明らかにするのだった……。