ストーリー

7月20日(水)放送  第3回:「疑惑の一夜」

直也(柴田恭兵)の元同僚刑事・多田野(金田明夫)が、いつになく困った様子でやって来た。理由を聞いてみると、意外な答えが返ってくる。
「女房が帰ってきた」
夫婦の折り合いが悪く、家出してしまった妻の靖子(あめくみちこ)。帰ってきてくれたとなれば喜ぶべきはずであったが、なぜか多田野は元気がない。突然出て行ったかと思えば、突然帰って来る。何を考えているのかが掴めず、離婚を切り出されるのではないかと恐れているのだ。夫婦間の壁にぶつかっているのは、直也も同じだった。

そこに、若手刑事の佐伯(中林大樹)が現れ、多田野の調書を取ると言い出す。
「クラブ『スリーキャッツ』のホステス・通称マリアの売春容疑に関する供述調書です」
携帯電話のメール履歴から、マリア(シルビア・グラブ)が多田野とメール交換をしていた事実が発覚し、多田野に買春の容疑が浮上しているのだ。世話になっている上司の多田野に恥をかかせぬ為、あえて署外での取り調べをするために来た佐伯。取り調べの練習も兼ねて、佐伯は張り切って多田野に向かいあうのだった。
佐伯の尋問によって、多田野がマリアと浅草で会い、二人で居酒屋に行っていたことが明らかになる。
「おれは買春なんかしてない。マリアも、そんな女じゃない」
多田野が無実を主張するも空しく、『妻に出て行かれた淋しい男とパラグアイから出稼ぎに来た女との禁断の関係』の疑いは次第に強まっていくばかり。直也も親友の多田野を守ってやりたい気持ちは山々なのだが、出てくるのは不利な証拠ばかり。

靖子と話をするために多田野の家を訪れていた早季子(浅田美代子)が戻ると、事態は意外な展開に発展する。早季子は多田野の部屋の隅に落ちていた派手なブラジャーを拾ってきたのだ。
これは紛れもなくマリアのもの。マリアはやはり酒を飲んだ後で多田野の部屋まで行き、そこで裸になっていたのだ。多田野が買春をしていた動かぬ証拠が発見されてしまった。
妻が帰ってきたという記念すべき日に、多田野は買春疑惑という絶体絶命のピンチに陥ってしまう。

そんな時、当のマリアが現れる。南米人らしく陽気なマリアは、直也らの前であっけらかんとした態度で多田野との関係を語り出した。そして、疑惑の一夜の詳細が次第に明かされていくのだが……。

ページのトップへ