五木寛之の百寺巡礼

五木寛之の百寺巡礼

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放送内容

「相国寺」~金閣・銀閣の大本山~

相国寺(京都府)は、室町幕府三代将軍・足利義満が築き、金閣寺・銀閣寺など名だたる百余りの寺を末寺とする臨済宗相国寺派の大本山。創建以来、漢詩文に優れた多くの学僧を輩出し、室町禅文化の興隆に大きな役割を果たしました。法堂天井の“鳴き龍”、牛と牧童の絵から悟りを教える“十牛図”、水墨画、茶道具など、ここには禅文化が生み出した多種多彩な宝物が伝えられています。境内の承天閣美術館では、江戸中期の天才画家・伊藤若冲の作品も紹介します。

「華厳寺」~満願成就の寺~

西国三十三所巡礼とは、近畿一円に点在する三十三の観音霊場を巡る旅。華厳寺(岐阜県)はその第三十三番札納め、満願の寺です。本堂に向かう参道には「南無十一面観世音菩薩」と書かれた白いのぼりがはためき、百八基の石灯篭がずらりと並びます。本堂の奥深くに祭られた秘仏の本尊・十一面観世音立像に手を合わせる白木綿の羽織姿の巡礼者たち。長い旅を経て満願成就を果たした人々には、新しい人生が始まります。