ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~

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10月8日(土)ゲスト:うつみ宮土理 (タレント)

タレント・うつみ宮土理。
38年間連れ添った“キンキン”こと夫・愛川欽也に先立たれ1年半…。当初はショックの色を隠し切れず、長期休養を余儀なくされた“ケロンパ”がテレビ復帰後初のロングインタビューに臨む!
1943年、東京都世田谷区生まれ。幼少期は、意外にも暗い性格で、口数も少なかったという。小学校4年生の時、母が亡くなると、母の姉・ハナが父と結婚。つまり、伯母が新しい母となった。ハナは、あいさつの声が小さいと何回でもやり直させたり、人生の格言を部屋中に貼るなど教育熱心で、うつみは明るく積極的な性格に変わっていった。
実践女子大学に入学すると、英語研究会に所属。同級生と日常会話も英語で話すほど、熱中したという。そして、大学を首席で卒業。給料の高さにひかれ、朝日新聞社の雑誌「ディス・イズ・ジャパン」編集部の欠員募集に応募する。周りは語学堪能な秀才ばかりで、うつみは書類選考を通過した30人中ビリだった。しかし、女子大で学んだ礼儀作法と、とびきりの笑顔で見事合格を果たす。
そして入社2年目に、子ども向け教養番組の草分け「ロンパールーム」の2代目お姉さんオーディションの取材を任される。お姉さん候補の女性が、子どもたちと歌を歌う最終審査の様子をレポートにするというもの。しかし、このオーディションに合格したのは、うつみ自身だった。取材に行ったはずの人間が、なぜ選ばれたのか? 信じられない裏話が明らかになる。
「ロンパールーム」で人気を得たうつみは、前田武彦に気に入られ、「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」に出演。この時に、“ケロンパ”という愛称がつけられた。その愛称の由来とは?
そして29歳の時、歌謡番組で愛川欽也と共演。当時、愛川は38歳。ラジオパーソナリティーとしてブレークし、若者を中心に人気を得ていく。お互い、どんな第一印象だったのか? そして、6年後に結婚するまで、どのように愛を育んでいったのか?
最愛の夫・愛川欽也の知られざる素顔、2人の愛の深さを物語る秘話、さらに、今だから語れる“キンキンとの別れの時”…その最期を、どのように見送ったのか? そして今、深い悲しみから立ち直ることはできたのか?
インタビュアーは、愛川と同世代の女優・野際陽子。表舞台から遠ざかっていたうつみの現在の心境をあぶり出していく。

10月9日(日)ゲスト:内館牧子 (脚本家)

脚本家・内館牧子。
1948年、秋田県生まれの68歳。初孫として祖父母や親戚に“チョウよ花よ”と大事に育てられたという。4歳の時、大手食品メーカー勤務の父親の転勤で、弟と家族4人、新潟に転居。入ったばかりの幼稚園になじめず、わずか半年で退園。しかしこの挫折が、彼女の人生を変える、大きな出会いをもたらした。
小学校で東京に引っ越した内館は、武蔵野美術大学を卒業後、三菱重工業に入社。総務部に配属され、社内報の編集に携わった。当時、大企業で女性が活躍する場は少なく、寿退社するのがほとんど。この時、自分の将来を見据え転職を考え始める。自分の得意なことを仕事にしたい。内館が転職先に考えた、意外な場所とは?
13年半三菱重工業に在籍した後、1987年39歳で脚本家デビュー。この長い会社勤めを生かし、女性の社会進出、結婚や家庭での暮らしぶりをリアルに描ける脚本家として人気を得ていく。連続ドラマの脚本を初めて担当したのは、テレビドラマ「想い出にかわるまで」。エリートサラリーマンの婚約者と彼とは異なる価値観を持ったカメラマン。二人の男性の間で揺れ動く姉。その妹は、姉の心が揺れている間に、密かに思い続けてきた姉の婚約者と結ばれ、結婚する…。衝撃的な内容が視聴者の心をつかみ、ドラマは大ヒットした。
時代とクロスしたテーマを描く、希代のヒットメーカー内館牧子がつけるタイトルは、時代を的確に映し出している。1996年放送の「義務と演技」。夫は義務でセックスし、妻は演技で応える。“ギムエン族”なる言葉も生まれた。1993年放送、「都合のいい女」。裏切られても尽くす女と、そんな女を利用する男。「幸せなのに、さみしい」というセリフが話題に。1999年放送、「週末婚」。週末だけの結婚生活ならうまくいくのか? セックスレス夫婦の悩みと不安を描き、タイトル自体が社会現象となった。時代の風を的確につかまえる内館作品。タイトルはストレートで心に残る。時代を嗅ぎ取る「嗅覚」とインパクトのあるタイトル作りの極意とは?
また、自他ともに認める相撲好きの内館は、2000年から10年間、女性初の横綱審議委員を務め、横綱・朝青龍の品格について徹底的に批判、相撲界に一石を投じた。2003年から3年間、東北大学大学院で相撲の歴史を学び、脚本家業は休止。この間、東北大学相撲部の監督も務めた。改めて朝青龍とはどんな横綱だったのか? 内館から見た、真の横綱とは?
現在、中高年を中心に支持を受けている著書「終わった人」についても。定年を迎えた男の心情を細かく描いたこの作品は、読者の共感を生み、出版不況といわれる時代に、異例の11万部のヒットを記録している。内館がこの本を通して伝えたいこととは? 定年を迎えた、そして定年を迎える人たちにおくる、内館流「理想的な終わり方」とは?
インタビュアーは、編集者の舘野晴彦。編集者の立場から、脚本家・内館牧子の素顔に切り込んでいく!