ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~

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11月14日(土) ゲスト::西川きよし(タレント)

タレント・西川きよしに、春風亭小朝が迫る!
1980年代、空前の漫才ブームの中、その頂点にたった「やすきよ」。しかし、結成当時、「やすきよ」の2人は、お互いに崖っぷちだった。破天荒な相方、横山やすしを支えた西川きよし。その裏側とは?

1946年、終戦間もない頃、高知県で生まれた西川きよし。初めに訪れた転機は、7歳の時。建築関係の仕事をしていた父親の事業の失敗…。借金取りが家に押し込み一家は窮地に陥る。インタビュアーの小朝が、当時の父親の気持ち、西川少年の心境にするどく迫る。すると、西川の目には涙が…。当時のやりきれない思いがこみ上げてきたのだ。

「大阪でやりなおそう」。一家は、高知を逃げるように大阪へ。「両親を助けてあげたい!」。10歳の西川少年は、新聞配達で家計を助ける。もらった給料を渡した時の、母が喜ぶ顔がきよしにとっての幸せだった。しかし…。

先輩たちから「トンチがきく」「お前はおもしろい」と笑いについて褒められていた西川は、その後、芸能の世界へ飛び込む。しかし、誰も弟子入りを許してくれない。そして、最後に9日間、毎日弟子入りを志願した石井均が拾ってくれた。

吉本新喜劇の通行人役だった西川が恋したのは、新喜劇のトップスター、ヘレン。売れっ子女優と、しがない脇役の恋愛は、周囲から猛反対された。「ヘレンと結婚したいならお前は吉本を辞めろ!」。しかし、ヘレンは「私が仕事をやめて、あなたを支えて上げる」。売れていないきよしを支えてくれるというのだ。

そんな時折であったのが「横山やすし」だった。
中学生の頃から天才漫才師と言われてきたが、これまでに相方を4人かえ、「コンビ別れの名人」というレッテルを貼られていた男。もうあとがない状態だった。一方の西川も、ヘレンとの結婚、鳴かず飛ばずの新喜劇での脇役。もうあとがなかった。しかし、漫才などやったことがないきよし、しかも相手は、天才と唄われた、横山やすし。コンビを組むかどうか迷いに迷った…。最後に背中を押してくれたのはヘレンだったという。

そして、国会議員に。その道へと誘ったのは相方、やすしの一言だった。「きー坊、お前なんのために働いてるのや?」。この一言で一念発起!参議院選を目指す。そして、見事に当選!タレント議員とののしられる中、西川は3期18年、務め上げた。当時の総理大臣、小泉純一郎からの一言とは?