ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~

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2月21日(土)ゲスト:小林聡美

女優として芸歴35年。主演に助演にと、スクリーンでその魅力をいかんなく発揮する小林聡美。実は、これまで13冊の著書を世に送り出すエッセイストとしても知られている。家事や習い事、ペットの世話、旅行など何気ない日常生活をユーモアたっぷりに描いた小林聡美の本は、執筆を始めておよそ20年、いまや総売上100万部を超えるまでに至った。 今回のインタビュー場所は、東京・目黒にある日本近代文学館内のカフェ。滅多に対談番組には出演しないという小林聡美が、大好きな本に囲まれた空間で自然な状態で語れるためにと、編集者・石原正康が選んだ。 石原が20年の付き合いの中で、常々小林聡美の魅力と感じているのは、周囲からの投げかけに対する"こたえ"の巧さだという。インタビューは、それが小林聡美の演技やエッセイの魅力を生み出しているというのではないかという石原の想定から始まる。

出世作「転校生」や、北欧ブームの先駆けとなった主演作「かもめ食堂」の舞台裏。さらには、演技派女優として確たる地位を築き始めた頃に偶然舞い込んだエッセイ執筆の苦悩を語る中で、小林聡美が自分の内面と向き合う。 「自分には芯がないんですよ…」 石原は、その自己分析を「確たるこだわりの無さが、目の前にあることを的確に捉えて描写できる」と評価する。

そしてインタビューは、近年、小林が没頭する俳句の話題へと展開する。始めて4年ほどが経ち、今や小林聡美にとって、自分の句会を立ち上げるほどの熱の入れようだと言う。 五・七・五という少ない言葉で自分の心情や風景を切り取り表現する研ぎ澄まされた世界。すべてを語らず、余白から想像をめぐらしながら楽しむ俳句に、自らの人生を重ねるようなインタビューが続く。

そして始まる二人だけの句会。番組内で作られた句からは、知られざる多芸多才な女性の生き方が垣間見える。

2月22日(日)ゲスト:黒澤和子

衣装デザイナー・黒澤和子。1954年4月29日、映画「七人の侍」の公開から3日後、映画の打ち上げの日に黒澤明監督の長女として生まれた。自宅では毎日が宴会のようで、一晩にウイスキーを何ダースも頼み、次々とボトルを空けたという豪快な黒沢監督と、三船敏郎など当時のスター俳優や、黒澤組の映画スタッフたちが酔い乱れる中、映画製作の現場の空気感を肌で感じながら育つ。そんな独特の環境だった黒澤家の教育方針は「ほめて育てる」。父にしかられた事が一度もないという和子は、当時、映画製作の現場では気難しいとか鬼のようだと言われていた黒澤監督の自宅での意外な一面を明かす。

さらに和子は1990年、黒沢監督の作品「夢」で初めて衣装を担当する。きっかけは「一緒に働かないか」という父の一言で、突然、映画界に入る事になった。以降、さまざまな映画で衣装を担当している。彼女が衣装をデザインする上で最も大切にしているのは、監督の持つ世界観だという。貴重なデザイン画の数々を見せてもらいながら、監督のイメージを具現化するために必要な要素について語る。

そして小朝が最も気になっていたのは、黒沢監督の自殺未遂事件。1970年に公開された「どですかでん」が酷評され、興行的にも失敗。「黒澤は終わった」とささやかれていた中で起こった事件当時の黒澤家の様子とその本当の原因に迫る。

日本が誇る映画監督・黒澤明の長女、黒澤和子の素顔に迫るとともに、彼女が受け継いだ「世界のクロサワ」の教えとはいったい何なのか?春風亭小朝が紐解く。