いにしへ日和

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ストーリー

【静岡】熱海・来宮神社

温泉街として知られる熱海は、海の幸の豊かな地でもあります。 そんな熱海には、漁業で生きる人々を見守り続ける神社があります。 海岸から少し離れた小高い山にある、来宮神社です。 境内でひときわ強い存在感を放っているのが、樹齢2千年の大楠。 かつてこの境内には、7本の楠木があったと言います。 しかし江戸時代に起きた漁業権をめぐる訴訟費用をねん出するため、 楠木は次々と切られてしまいます。 やがて現在残っている大楠の作業が始まった時、どこからともなく 白髪の老人が現れ、手をかざした途端、木を切るための大鋸が 手元から真っ二つに折れるという出来事が起きます。 村人等はこれを神のお告げであるとし、作業を中止。 この大楠は、今も御神木として祀られ、天然記念物に指定されています。