いにしへ日和

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ストーリー

【青森】 太宰治・五所川原

津軽の北西部にある五所川原市。
ここは、作家・太宰治の故郷として知られています。
太宰治(本名・津島修治)は、津軽地方きっての大地主、津島家の6男として金木町に生まれました。
太宰治が生まれ、幼少期まで過ごした家は、現在、太宰治記念館「斜陽館」として一般公開されています。
ここには、直筆の原稿、愛用していた机など、貴重な品が展示されています。
「斜陽館」は約680坪、部屋数19室。
当時のお金で約4万円をかけ、太宰の父が建てました。
「この父はひどく大きい家を建てたものだ。風情も何もないただ大きいのである」(「苦悩の年鑑」より)
どこかで、馴染むことが出来なかった我が家。
少年太宰がしばしば家を抜け出して遊びに出かけたのが芦野公園でした。
太宰がかつて歩いたとされる遊歩道の先に立つのは、太宰治文学碑。
そこには、太宰が常に愛誦していたヴェルレーヌの詩が刻まれています。
「撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり」
太宰は、1948年6月18日にその生涯を閉じました。
その日は、奇しくも太宰の誕生日でもありました。
百年たった今も、この公園では毎年、太宰の生誕が祝われています。