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昭和偉人伝

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いずみたく

「夜明けのうた」「いいじゃないの幸せならば」「恋の季節」「ふれあい」など、今も多くの人々の心に残る名曲を作曲した、いずみたく。CMソングや番組主題歌、ミュージカルまで、幅広いジャンルで約1万5000曲を作曲した希代のヒットメーカーの1人だ。しかし、手がけた美しいメロディーの数々の半面、彼の足跡をたどると波瀾万丈の人生で、この世界では「遅咲き」の作曲家だった。

・演劇少年、音楽家に目覚める
同期・前田武彦とともに演劇一筋だった少年時代。大失恋の後、22歳で音楽に目覚め、作曲家・芥川也寸志の下で修業。冗談工房・三木鶏郎に認められ、永六輔、野坂昭如と出会う。
(「手のひらを太陽に」「見上げてごらん夜の星を」ほか)

・多才なヒットメーカー誕生
CMソングから歌謡界へ。作詞家・岩谷時子との出会いと歌手・岸洋子の思いが導く、「夜明けのうた」誕生秘話。ヒットメーカーの本領発揮に歌謡界が揺れた。
(「夜明けのうた」「恋の季節」「いいじゃないの幸せならば」「夜明けのスキャット」ほか)

・“にほんのうた”を追い求めて
青春ドラマの主題歌でヒット曲を連発しながらも、演劇少年時代からの夢だったオリジナルミュージカルをプロデュース。さらに盟友・永六輔と全国をめぐり、大衆の心に届く“にほんのうた”を追求する。
(「これが青春だ」「ゲゲゲの鬼太郎」「女ひとり」ほか)

・ミュージカルこそわが人生!
自前のミュージカル劇場を建設したものの、金銭面では経営破綻寸前で窮地に。私生活でもトラブル続きの中、ミュージカルを作り続けた作曲家の信念とは…。やがて、青天の霹靂で国会議員の道へ。
(「ふれあい」「徹子の部屋」テーマ ほか)

人を喜ばせ、おもしろがらせることが何より好きな作曲家・いずみたく。生み出す音楽のジャンルは違っても、その曲に込められた情熱とユニークな感性は、聴く者の心を揺さぶる。
ヒット曲満載の1時間。まるで一編のミュージカルのような、波乱と感動に満ちた物語。