昭和偉人伝

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佐治敬三

日本には世界レベルで高い評価を得ているウィスキーがある。
シングルモルト・ウィスキー「山崎」は、サントリーが誇る傑作だ。
この「山崎」のマスター・ブレンダーであり、サントリー創業者、鳥井信治郎の次男である佐治敬三。
彼こそは、父の後を継ぎ、サントリーを日本を代表する企業に押し上げた名経営者なのだ。
佐治は終戦から高度経済成長へと続く激動の昭和において、偉大な父の経営哲学を象徴する言葉「やってみなはれ」の精神を受け継ぎつつ、改革と挑戦を繰り返してきた。
戦前からワインの成功で拡大していた父の会社が狙っていたウィスキー市場。
佐治が特に力を入れた広告宣伝が、その流れを大きく変えた。
宣伝部の人材を集めて立て直し、世の中に商品をアピールしてゆく。
数多くの広告PRが功を奏し、日本のウィスキー文化は見事に花開いた。
それは、単なるモノ造りではなく、商品の存在や特徴を知ってもらうため、広告を通して人々に、その楽しさを伝えた結果だった。
やがて、佐治はウィスキーだけではなく、紅茶やジュースなど、多くの飲料ジャンルへと事業を拡大してゆく。
そして、留まることのない佐治の挑戦は、大きな壁であったビール事業へ。

常に「やってみなはれ」の精神の元、会社を先導してきた佐治敬三の経営哲学の原点とは?
そして日本をけん引する企業に受け継がれた遺伝子とは?
学ぶべき世界がそこにある。