Color is Masic 第7話「伎楽 土舞台(天平時代の仮面舞踏劇)」 第6話「伎楽(ぎがく)多色夾けち(幻の染物の世界)」


ドキュメンタリー・シリーズ「ココロを動かす日本の色」。
魔法のように不思議な力で私たちに訴えかける色と、
その色を作り出す人々のこだわりのストーリー。
BS朝日でご覧いただけます。

第6話「伎楽(ぎがく)多色夾けち(幻の染物の世界)」
放送日 12月11日(火) 23:55~24:00 / 12月13日(木) 22:55~23:00
     12月15日(土) 16:55~17:00 / 12月23日(日) 18:55~19:00
     12月27日(木) 23:55~24:00 / 12月29日(土) 18:20~18:25
1月1日(火) 9:50~9:55 / 1月3日(土) 9:50~9:55


大空や海原の青、花々や紅葉の赤、竹林や森の緑、銀杏や黄金の黄…。古来の人々は、自然界に溢れる、美しい色を身にまといたいと願い、さまざまな工夫を凝らしました。日本古来の草木染めで、平安時代にその姿を消した幻の染物「夾纈」。正倉院に残る御宝「縹地唐草花鳥文夾纈あしぎぬ(はなだじからくさかちょうもんきょうけちのあしぎぬ)」は、当時の最高技巧の結集ともいえる染色方法を今に伝えます。現代の技術をもってしても難しいといわれる「多色夾纈」は、深彫りを施した2枚の板に布を挟み、染めたい部分だけに望む染料が触れるようにし、何度も染料の色と染める箇所を変え、重ね染めしてゆくもの。相当な手間と熟練の技術を要求される染物です。長年、多色夾纈の研究をされている京都の染司・よしおか工房の吉岡幸雄当主は「素朴な原理のわりには、実践するのが非常に難しい技術であり、染色家の挑戦心を刺激するもの」だといいます。今回は特別に、伎楽で使われる「幡」と呼ばれる多色夾纈染めの旗を再現していただきました。現代に甦る、天平時代の天然の色、見事な文様、高い技術。その美しさをご堪能下さい。

第7話「伎楽 土舞台(天平時代の仮面舞踏劇) 」
放送日 12月16日(日) 18:55~19:00 / 12月18日(火) 23:55~24:00
     12月20日(木) 22:55~23:00 / 12月22日(土) 16:55~17:00
     12月25日(火) 23:55~24:00 / 12月28日(金) 23:55~24:00
     12月30日(日) 20:55~21:00 / 1月1日(火) 9:55~10:00
     1月3日(木) 9:55~10:00


能や狂言の元祖でもある、日本伝統の無言仮面舞踏劇「伎楽」。7世紀初頭にシルクロードを経て中国から伝来し、その後朝廷の庇護を得て、仏教を伝えるために盛んになりました。しかし平安時代になると新しい芸能に押され上演機会も少なくなり、ついにはその姿を消してしまいました。その「伎楽」を専門家の監修のもと、わずかな文献資料から、みごと現代に復興し、国内外で数々の公演も行なっているのが天理大雅楽部です。今回は、聖徳太子が定めたという我が国初の国立演劇場、奈良県桜井市の歴史史跡「土舞台」前にて、「伎楽」を1400年ぶりに再現してもらうことができました。その演技は誰にでもわかりやすく、大きな動きとこっけいさが特徴です。 また、演者がまとうのは、幻といわれる染色方法「多色夾纈」などをもちいた、東大寺所蔵の色鮮やかな装束です。現在に甦る“天平のパフォーマンス”を、臨場感溢れる5.1chサラウンドでお楽しみ下さい。

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