中国神秘紀行

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作品内容

西南シルクロード 雲南民族回廊を行く ~雲南省~

今回は、中国中南部の四川省から雲南省へと続く交易路、西南シルクロードの旅、後編です。西南シルクロードは約3500年の歴史を持つと言われ、ベトナム、ミャンマーへと続く古代交易路です。西南シルクロードの旅の魅力、それは山々を越えればその地に暮らす民族が変わり、それぞれ独自の文化を持った人々との出会いが待っている事です。
旅の出発点は、西南シルクロードの中継交易地として栄えてきた雲南省の大理(だいり)の町です。大理は、かつて雲南の地を領土としてきた南詔国(なんしょうこく)、大理国(だいりこく)の中心地でした。約1100年前に仏教王国として栄えた南詔国を象徴する「大理三塔」は、高さ約69mの町のシンボルです。大理で古くから暮らしている人々が白族(パイぞく)です。白を基調とした華やか民族衣装を身にまとい、伝統の暮らしを営んでいます。西南シルクロードで交易品として扱われた、白族の藍染めを紹介します。植物や昆虫をモチーフとした鮮やかな模様はどのように生み出されるのか、藍染めを専門に扱う一家を訪ねます。
西南シルクロードを南へ、山々を越え次に向かった先には巨大なモスクが…。イスラム教を信仰する回族(かいぞく)の人々が暮らす村がありました。一体なぜ、山深い里にイスラム教の人々が暮らすようになったのか、その謎に迫ります。
さらに山深い里を目指して南下、そこで出会ったのは布朗族(プーランぞく)の人々です。華やかな民族衣装を身につけ、彼らが栽培しているのはタバコの葉です。雲南省は中国でも良質のタバコの生産地として知られています。西南シルクロードの重要な交易品であったタバコ…。伝統の暮らしの中でタバコと深い関わりを持つ布朗族の暮らしに密着します。
西南シルクロードは現在、中国各地から訪れる観光客が年々増加しています。その理由のひとつに、日本人になじみ深い温泉があります。騰沖(とうちゅう)の温泉の名は熱海(ねっかい)、地名の文字さえも親しみを感じる人気の温泉地が登場します。
最後に訪れるのはミャンマーとの国境に栄える町、瑞麗(ずいれい)です。ここではかつて交易品として珍重されたものが、ミャンマー人の商人たちによって今も盛んに取り引きされています。古くから大変な高額で取り引きされていたものとは何でしょうか?
西南シルクロードの旅は、数多くの民族とその土地が育んできたものが、古くから変わらず魅力を放っています。

初回放送:2011年1月28日