中国神秘紀行

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作品内容

チベット仏教芸術に妖怪伝説の謎を追う ~青海省~

今回は中国の西部、青海省(せいかいしょう)のシルクロードを旅します。そこにはチベット高原に続く唐蕃古道(とうばんこどう)という交易路が今もあり、古道沿いの町や村には連綿と受け継がれてきた伝統があるのです。

旅の始まりは青海省の省都、西寧(せいねい)です。唐蕃古道の要所として古くから栄えてきた交易都市、西寧の市場を訪ねてみました。昔から変わらず様々な商品を売る店が軒を連ねています。そこで今、若い人の間で人気となっているものがあります。「タンカ」です。タンカはチベット仏教の世界を描いた仏教絵画。仏や菩薩などが多彩な色と精密な構図で描かれ、独特の雰囲気を醸し出しています。このタンカの魅力を探りに西寧を南下、同仁(どうじん)という町を訪ねてみました。そこは、古くからタンカの里と呼ばれる所。タンカ製作が今も盛んに行われているのです。一体、どのような人々が暮らし、どのようにタンカを製作しているのでしょう。タンカの美しさに迫ります。実は、このタンカが誕生したと言われるのは今から1400年ほど前の、唐の時代だと言われています。その頃、今の青海省を治めていた国がありました。吐谷渾王国(とよくこんおうこく)です。この王国はチベット高原の国、吐蕃(とばん)の侵略を受け、こつ然と消滅してしまいました。一体、この吐谷渾王国とはどんな国だったのでしょうか?その国のおもかげを残す地があるといいます。しかしそこは古くから妖怪が出るという、さも恐ろしい土地。一体、何があるというのでしょうか?謎を求めて青海省のはるか西の、ある村を訪ねました。そして村人に案内された妖怪伝説の地には、巨大なピラミッドのようなものが‥。一体、このピラミッドと妖怪との関係とは?そこにはシルクロードとの深い関わりがあったのです。

吐谷渾王国の末裔が今も生きているといいます。そこには、大変珍しい風習が残っていたのです。末裔が暮らすという村で出会った男性の姿、それはまるで妖怪のような不気味な様相でした。ますます王国の謎が深まるばかりです。

青海省のシルクロードに引き継がれてきた伝統のタンカの美しさ、そしてかつてシルクロードに栄えた吐谷渾王国と妖怪伝説の謎に迫ります。本当に妖怪はいるのでしょうか?

初回放送:2010年11月5日